親和力 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
富裕な男爵エードゥアルト、エードゥアルトの友人の大尉、エードゥアルトの妻シャルロッテ、シャルロッテの姪のオッティーリエ、この四人の男女の織りなす恋愛図式。それは人倫を越えた、物質が化学反応を示して互いに牽きあう親和力に等しい。夫婦や家族の制度を破り出て人を愛するのも自然の力である。しかし、人間は自覚的な強い意志をもってそれに対抗しようとする。
盗まれた記憶の博物館 (上) (単行本)
出版社/著者からの内容紹介
記憶は、わたしたちが追放されずにすんだ唯一の楽園だ (ジャン・パウル)
実在するドイツ・ベルリンの博物館を舞台にくりひろげられる奇想天外な歴史ファンタジー。
イシュタル門、一角獣、ペガサス、アレクサンドリア図書館、バベルの塔。
内容(「MARC」データベースより)
父さんが、弟が、次々と消えていく。だれかが私の記憶を消そうとしている…。ふたごの天才コンビが古代から現代まで、時空を超えて謎に挑む壮大な歴史ロマンファンタジー。ブックステフーダー賞受賞作。
テレビおじさん (単行本)
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内容(「BOOK」データベースより)
こんなことって、あるのかな。テレビのリモコンをおしたら、画面におじさんがでてきて、「ぼくと話したくなったら、青いボタンをおすんだよ。」っていうんだ。学校ではおちこぼれ、家では両親がけんかばかり。悩みはいっぱいあるけど、おじさんはいつでも話をきいて、なぐさめてくれる。オーストリアの人気作家のユーモラスで、ちょっとこわいお話。
文庫版 レクトロ物語 (単行本)
内容(「BOOK」データベースより)
いつも新しい自分を夢見ているレクトロは、道路掃除夫、駅長代理、飛行船のビラまき係など、風変わりな仕事につきますが、そのたびに奇妙な事件がふりかかり、どの仕事も長続きしません。細密で明快な絵と寓話的なストーリーが創りだす独特のチムニク・ワールドを完訳版でお楽しみください。小学校中級以上。
内容(「MARC」データベースより)
夢見がちなレクトロは、道路掃除夫、駅長代理、飛行船のビラまき係などさまざまな仕事につきますが、そのたびに奇妙な事件がふりかかり、どの仕事も長続きしません。細密で明快な絵と物語が創りだす世界の完訳版。
ふたりのロッテ (-)
出版社/著者からの内容紹介
別々に育ったふたごの姉妹ルイーゼとロッテが、ある夏偶然出会います。2人は別れた両親を仲なおりさせるために、きばつな、けれども綿密な計画をたてます
ガラス玉演戯 (単行本)
内容(「BOOK」データベースより)
純粋なる学問を追求する中欧の独立国家「カスタリーエン」の音楽名人によって、類いまれなる学問の天分を見出されたクネヒト。カスタリーエンの人となった彼は、様々な思想に磨かれながら、彼の地に伝わる「ガラス玉演戯」の奥義を極め、若くして、演戯名人の座を極める。しかし戦争や経済環境の激変などの余波は、聖地カスタリーエンにも影響を及ぼし始める。そして、ある日、クネヒトは重大な決意を実行に移す…。ヘッセのノーベル文学賞受賞作。
内容(「MARC」データベースより)
純粋なる学問を追求する中欧の独立国家「カスタリーエン」の音楽名人により才能を見出されたクネヒト。若くして演戯名人の座を極めるが、戦争や経済環境の激変などの余波は聖地にも影響を及ぼし始める…。再刊。
青い花 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
ある夜、青年ハインリヒの夢にあらわれた青い花。その花弁の中に愛らしい少女の顔をかいま見た時から、彼はやみがたい憧れにとらえられて旅に出る。それは彼が詩人としての自己にめざめてゆく内面の旅でもあった。無限なるものへの憧憬を〈青い花〉に託して描いたドイツ・ロマン派の詩人ノヴァーリス(1772―1802)の小説。
トニオ・クレエゲル (文庫)
出版社/著者からの内容紹介
文学を,そして音楽を愛し,美への限りない憧れを抱くトニオ.そのあまりにも細やかな感性は,一少女との恋愛にも堪えられぬものだった.永い放浪の末,文名はあがるが,芸術と生活の葛藤はいっそう強く彼をとらえる.この小説はマン(1875-1955)の若き日の自画像であり,青春の喜び悩み悲しみを,美しく奏でた青年の歌である.
内容(「BOOK」データベースより)
「最も多く愛する者は、常に敗者であり、常に悩まねばならぬ」―文学、そして芸術への限りないあこがれを抱く一方で、世間と打ち解けている人びとへの羨望を断ち切ることができないトニオ。この作品はマン(1875‐1955)の若き日の自画像であり、ほろ苦い味わいを湛えた“青春の書”である。
デミアン (文庫)
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ドイツのノーベル賞受賞作家ヘルマン・ヘッセの1919年、42歳の時の作品。 戦間期という時代の変わり目、それまでの価値観や世界観が内側から密かに崩れ出す予兆に満ちた社会にあって、同時に個人生活においても人生の転換期をむかえ苦悩していたヘッセは、心理学・精神分析への関心を深め、その後さらに仏教や東洋哲学へ傾倒していくが、この作品にはヘッセのたどったこのような精神的な遍歴が青年シンクレールの自己探求の物語に姿を変えて記されている。 当時の上・中層階級の欺瞞的なブルジョア的、キリスト教的な世界観は、旧弊なだけでなく、荒波のような現実世界に浮かぶ小さなあぶくの様にもろくて空しかった。ヘッセは家庭環境や社会の変動の前にいとも簡単に崩れ去った自分自身の幸福を目前にして、そのような状況に左右されるのではない、常に強く美しい「新たなる理想の青年像」を模索した。 シンクレールが自己の超自我ともみえるデミアンに導かれ、親の世代からの過去の世界観によって抑圧されていた自己を解放し、さまざまな暗示や象徴を手がかりにして無意識の世界に埋もれた「本来の自己」を発見していくプロセスは、精神分析のそれそのものである。一方そうやって見いだした「理想の青年像」は瞑想、「気」、陰陽など、東洋思想の影響を思わせ、輝くばかりの生気とパワーに溢れている。
猫たちの聖夜 (文庫)
内容(「BOOK」データベースより)
頭がよくてちょっと生意気な雄猫フランシスは、頼りにならない飼い主のグスタフとともに古ぼけたアパートに引っ越してきた。ところが、そこで待ち受けていたのは無残に殺された猫の死体だった。近所を縄張りとする猫“青髭”の話では、猫殺しはこれで四件目になるという。コンピュータを操る長老猫パスカルの協力を得て、フランシスは調査を始めるが…世界中で絶賛された極上の猫ミステリ。ドイツ・ミステリ大賞受賞作。